第83話:パンチ冶具
〜 回想・2005年初頭 パイプロイド誕生秘話 〜
内職さん用の冶具。
パイプロイドの製造には2つの道具が必要である。
ローラー(紙をパイプにする)と、パンチ(穴をあける)。
パイプロイドを生んだおもちゃである「ひねもす」は、どんな厚さの紙でも、「ある一定の範囲内」の厚みのパイプだ作れる仕組みになっており、これは非常に凄いことなのだが、紙というアナログなものをアナログな仕組みにより制御しているので、「範囲内」に納めることはできるが、「正確なもの」を作るのが苦手なのだ。
以前にも書いたが、パイプロイドに必要なのはこの「正確さ」。
正確なものを量産するために、ローラーやパンチの改造を余儀なくされた。
ローラーについてはこのときは「まだ」問題は露呈していなかったので、パンチの改造に集中。
僕が「職人芸的感覚で穴をあけている」ものを、誰がやっても開けられるものに落とし込む。
これが・・・大変だった。
問題の焦点は、穴あけの位置。
全てのパイプについて、きちんと正確に、同じ位置に穴を開け無ければならない。
まずは以前からずっとお世話になっているスーパー技術者コイデさんに、パイプの本数分の「型」を作ってもらい、パイプをそれにはめ込んで、穴を開けてはずらし、穴を開けてはずらし、という作業をするものを作っていただいた。
が、「端から何センチ」というのが非常に重要になってくるこの冶具、
実は微妙に端の切れ方が違う「紙」にはあまり向いていない・・
あと、型を作るのが大変で、種類が増えるごとに型を作り直さなければならない・・・
ということで、さらなる研究が求められ、
意外なところで時間を食っていくのでした・・
*この話はパイプロイドの初期の開発の回想です
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