第88話:ベロ問題
〜 回想・2005年中盤 パイプロイド誕生秘話 〜
前回勃発した「ベロ問題」。
何故そういうことが起こるかというと、
ひねもすキットの根本的な仕様に
関わってくるということが分かってきた。
図のように、紙をパイプ上にする金属シャフトの中には、
もう1本金属の棒が内蔵されている。
これは、チラシ等の薄い紙を巻く際、
シャフトから抜けてしまわないように抑えるためのもので、
つまり、パイプの内側にベロが出来てしまうというのは
「わざと」やっていることだったんです・・
しかし、誰でも簡単に組み立てられるようにするのがコンセプトであり、なにより「ひねもすなんて全く知らない人にも、普通に楽しんでもらう」のが目的のパイプロイド。
「ひねもすキットの仕様なんで諦めてください」
なんてセリフは吐きたくなかった。
そしてまた試行錯誤。
紙を差し込む角度を変えたり、
紙を巻き込む仕様その物を変えたり・・
またまたスーパー技術者コイデさんに相談し、
キットそのものを作り直すぐらいのことも
やっていただきました。
そして、最終的にシンプルな結論に。
それがこちら。
なんと、中の芯を抜くだけ。
「パイプには、芯が入っているもの」として
自分たちの常識としてここには触れていなかったんですが、
先ほども出たように、実はこの芯は薄い紙を巻くときのための物で、
パイプロイドの用紙のようにしっかりしたものを巻く時には、
紙自身の反発力でしっかりホールド出来、問題無く巻くことができるのだ。
なんとも、「慣習」の怖さよ・・
そして、これで生産し直し、
もう一度モニター調査に向かったのでした。
*この話はパイプロイドの初期の開発の回想です

